神楽先生には敵わない


歩きながらも頭の中で仕事のことを考えてるなんて、偉いなぁ....僕。


「ま、いっか。あははは」



でも一人の時間を大事にする僕にとって、
仕事は何だかんだで二の次だ。









今年四十五になったオジサンはこれでも、一応漫画家という職業で、
世間のティーンエイジャー達を虜にしている。


毎月ダンボール一箱分パンパンに入ったファンレターには、

作品に対する感想がびっしり書かれている。




“毎月楽しみに読んでます!”

“先生の漫画はキュンキュンしてたまらない(o´艸`)”

“こんな漫画を描ける先生は絶対綺麗な女性です!”




僕、男だけどなぁ....とついつい騙してるような気分になるが、


読者の声は何よりもやる気が出るしタメになる。




描いてる本人よりも、

キャラクター達が愛されている事が一番の幸せだったり。






仕事場から早数分で公園に到着。


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