大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
何の言葉も出ない3人。

張りつめた空気。

…それを壊したのは、…博さんだった。

何を言うわけでもない。

ただ私たちに背を向けて、その場を去っていく。


「博さん!何で何も聞かないんですか?!」

洋二の怒鳴り声が響く。


「・・・・」

それでも博さんは、一瞬だけ足を止めただけで、

その足はまた歩き出してしまった。


「博さん!!」

去っていく博さんの後を追いかけた。

私は博さんの腕を掴む。


「博さん、聞いて」

「・・・何を聞けって?…この状況に、聞く事なんてない」

「違うの」

「違わない!・・・」

一瞬怒鳴った博さんに、私の手の力が緩んだ。

それを待ってたかのように、博さんは私の手を振りほどき、

その場を足早に去って行った。
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