大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
『こちらこそありがとうございました、とても楽しかった。

博さんと付き合えて、本当に幸せ者です・・・』


そう返信した。

だって、本当の事だから。


『明日は仕事だから、会えないと思う。

今の現場が、遅れてるから…ゴメンな』


…そっか。明日はお休みだけど、博さんはお仕事か。

ちょっと寂しいけど、仕方がない。無理は言えないよね。


『謝らないでください・・・今夜はゆっくり休んで。

明日も頑張ってください』


お休みのメールをして、今日は終わった。

…次の日の朝。

私はいつもより少し早く起きて、キッチンに立っていた。

博さんがどんな料理が好きなのかなんて、知らない。

料理はあまり得意な方ではないけれど、頑張ってる博さんに何かしてあげたい。


そこで考えたのが、『お弁当』だった。


きっと、あの若い子も一緒だろうから、2人分用意して、

男の人って、たくさん食べるだろうから一杯作って、水筒を持って、

駅に急いだ。・・・間に合うかな。

私は時計を気にしながら、現場へと急いだ。
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