大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「今日の昼、誰といた?」

「…昼?」

…ハッとした。

もしかしたら、あの場に、博さんが居たのだろうか?

…嘘はつけない、いや、ついちゃいけない。

博さんに隠し事はよくないから。…私の大事な彼だから。


「…現場監督の岡田さんと会って・・・・

お弁当、博さんの為に作ったけど、あげられないし、

岡田さんにあげたんです」


「・・・それで?」


「その場で食べてくれたら、お弁当箱返してもらえるし、

現場は誰もいなかったし、そこで・・・

少し話をして、お弁当箱返してもらおうとしたけど、返してもらえなくて」


…一部始終話はしたけど、すべては話せなかった。

知らなくてもいい事もある。そう思って。


「ふぅ・・・」

その話を聞いた博さんは安堵の溜息をついていた。

「博さん?」

その溜め息の意味を知りたくて、私は博さんをジッと見つめる。

「ゴメン、柄にもなく、嫉妬した」

「・・・え?」

その言葉にキョトンとする。
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