君と私の別れの時

仮退院



次の日お母さんに迎えに来てもらい家に帰り家で久々にお母さんの手料理を口にした。
その日は疲れているだろうし一ヶ月もあるんだからと家にいなさいと言われ家にいた。

「うーん…つまらない」

とうなだれていると

ピロリン

「薫だ!!」

体調はどう?
明日久々にお見舞いに行くねー
なんか食べたいものある?

とメールには書いてあった

体調は平気です!
仮退院の許可がおりたからお家に帰ってきてるんだー
だからお見舞いはへーきよ

と打つとすぐに

プルルルプルルル

電話が掛かってきた

「もしもし?ありさ?」

「うん!いやーすっかり元気になったものよ」

「本当よかった~」

「まぁ仮退院だけどね笑」

「そうだけどさ一ヶ月も仮退院できるんだから前よりは良くなってるってことでしょ?」

「そうだね!」

「仮退院中って遊んだり出掛けたりしても良いの?」

「まぁムリしない程度ならOKって言われたよ」

「本当?じゃあ久々に遊びに行こーよ」

「え、薫学校は?」

「えーと世は夏休みでございます!ありささん」

「あーすっかり忘れてた、ボケたものね笑」

「何を言っとるんだ笑」

「えへへ」

「だから一ヶ月間遊び尽くすぞ!」

「いえーい」
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