恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
諦めるな
休憩時間が終わって、美影と白堵をそれぞれ肩に乗せたあたし、レジへ戻った。


店内に出てすぐに半泣き状態の和心の姿が目にうつり、あたしは「どうしたの?」と、首をかしげた。


「『どうしたの?』じゃぁ、ないわよ! バックルーム呼び出し何回押したと思ってるのよ!!」


その言葉に、あたしはキョトンとしてしまう。


「そんなにお客さん来てた?」


「長蛇の列よ!! ちゃんと監視カメラ見ながら休憩入ってよ!!」


怒鳴られて、あたしは申し訳ない気分になって頭をかいた。


4人と話をすることに夢中で、監視カメラなんてすっかり忘れていた。

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