恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
すると、肩の上に乗っていた美影が「こいつ、俺が見えるのか!?」と、驚いた声をあげた。


あ、そっか。


陽菜ちゃんが妖精が見えるって話をしたとき、美影たちはバッグの中に入っていたから、会話が聞こえていなかったんだ。


「はじめまして。姉の陽菜です」


「あ、どうも。美影です」


こそこそと妙な自己紹介をするものだから、あたしはプッと噴き出してしまった。


「どうした、月奈?」


「なんでもないよ、お父さん」
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