恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
☆☆☆

玄関を開ける鍵の音で目が覚めた。


まだ寝たりないのか体が重たく、ごろんと寝がえりをうったら見事にソファから落ちてしまった。


「いたっ!」


落ちた拍子にテーブルにぶつけた足を抑えて、ようやくしっかり目がさめた。


壁掛けの丸い時計に目をやると、時刻は夕方5時。


昼過ぎに帰ってからすっと寝てしまったらしい。


「ただい……あんた、なにやってんの?」
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