恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
聞き間違い?


バイトのシフトが鬼のように入っているから、疲れているのかもしれない。


そう思ってため息を吐きだし、開けっ放しのレジを閉めようと手をかける。


その、瞬間。


普段は意識なんてしないレジの中に視線を落とした時、さっきの声の持ち主と目があった。



「なんだよ、さっさと閉めろっつぅの」


「え……?」


あたしは唖然としてその光景を見つめた。
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