恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「あ、いえ……誰かいるのかな、と思って」


小さいのに貫禄のある老婆に、あたしはたじろく。


美影たちも、老婆から発せられる威圧感に数歩あとずさりをした。


「わたしは販売機の妖精じゃ。用がないなら立ち去れ」


そう言い、小枝で作った杖でシッシッと合図する。


言われるがままに立ちあがったあたしのポケットから、3つの石が転げ落ちた。


「あっ!!」


いけない!


大切なものなのに!!
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