俺様社長の言いなりです
父との電話が終わりデスクに戻ると


「おつかれー」


背中越しに係長の声が聞こえた。








ここは私の勤める会社、am de company(アム ディ カンパニー)。


主にホテルやレストランなどのデザインを専門に行っている大手企業。


といっても私は昇進も給与アップも期待できない、極々普通のOLに過ぎない。


「小春さん、おつかれさまです」


いつも定時に帰る後輩を責めることも出来ないし、


「おつかれー」


なんて、作り笑いで送り出すのは日常茶飯事のこと。


そんな後輩にムカつかない訳はないし、仕事しろって思うけど、無駄に注意して嫌われたくないっていうのが本音のところ。
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