鈍感天使と甘々悪魔【完】








「私、遠野くんに言われたの

卑怯な手使って付き合わないで
面と向かって来い

ってさ」




え?ん?イマイチ話がわからん




「えーと、どゆこと?」




「だから!私、菜穂ちゃんの好きな人を
ばらさない変わりに私と付き合って
って遠野くんに言ったの!」




「そ、そうだったの?」






それで幸成は夏樹ちゃんと付き合ってた
って事なのかな





「でさー、好きな人の心が自分に向いてないのに付き合っても意味ないんだって今更気付いたんだよねwww


だからね菜穂ちゃん

私、遠野くんに振り向いてもらえるように
正々堂々頑張るから

菜穂ちゃんは私のライバル

もう、卑怯な手は使わない」





ライバル……………



でも、私は幸成の事好きな訳じゃ無いんだけどな


どっちかって言うと幸成は嫌い








あれ?嫌い…………………………???



嫌い…………なのかな……



わかんない……………






「さ、早く買い出し済ませて早く変えろ」



「あ、うん」



スタスタと歩いていく夏樹ちゃんの後を
追いかける





風が冷たくてマフラーに顔をうずめた







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