鈍感天使と甘々悪魔【完】





【遠野side .*・ 】



「あの……さ………」


目の前に菜穂がいる


きっと今しか思いをしっかり伝える時は無い



「何?」



俺は下に目線を落とした






「俺、菜穂に勘違いしてほしくない」



夏樹の事好きだなんて菜穂に思ってほしくない





「…………………」






「夏樹と色々あって付き合ってたけど
本当に好きなのはずっとずっと菜穂だから」






「…………………」






菜穂は黙って何も言わない



だけどこっちをしっかり見て話を聞いてくれてるのはわかる



「ごめんな………わけわかんねぇーよな」



< 207 / 249 >

この作品をシェア

pagetop