人見知りのキリスト
「おい、車に気をつけろよ!」



叫んではみたが、少年の加速は一向に衰えなかった。


もっとも、走っている車の数はまばらで、時たま見かける業務用のトラックも亀の如き徐行運転をしているので、大丈夫だとは思うが……。


その時ふと思った。



――あいつがここで車に跳ねられて死んだりしたら、この俺は一体どうなるのだろう。
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