ピュアなお前に甘めのKiss*
「情けねぇ……」
ぎゅっと握りしめた俺の手も震えていた。
もう、無理だ。
彼女を傷付けてしまった今
一緒にいられない。
次の日、
俺は華からの着信もメールも全て無視して学校に行った。
何度か目が合ったがすぐに逸らして
華を避けた。
もちろん、放課後も待っていることなく先に帰った。
すると、
「おい、宮野」
帰り道、後から石川が話しかけて来た。
「お前ら何かあったのかよ」
何かあったと勘付いた石川は問いかける。