ピュアなお前に甘めのKiss*


「それもある、けど……

本当は俺が華から別れを告げられるのが怖かったからかもな」


公園のベンチを見つけて、そこに座りながら答えると

俺はうつむいた。


大事にしたいと思うからこそ

傷つくことを恐れて逃げる。


「お前って本当、不器用だな」


バーカ、知ってるだろお前


「初めてだから分かんねぇつーの」


自分の気持ちが抑えられなくなった時

どうすればいいか分からない。


傷つけてしまった時、なんて声をかけたらいいか分からない。


経験がなくて、こんなに余裕がなくなるんだったら


「誰かと遊どけば良かったか……」

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