ピュアなお前に甘めのKiss*


アイツが……送ったのか。

華のこと。


かっ、と体が熱くなるよりも先に

自分の不甲斐なさに心は冷静になっていた。


今、寝込んでるかもしれない。

辛い思いをしてるかもしれない。


俺はドラックストアに行って、

薬やら、食べられそうなものを買って華の家に向かった。


だけど……

会う資格なんてねぇよな。

ドアに袋を引っ掛けて帰ろうとする。


すると、

ガチャー

いきなりドアが空いた。


「宮野……お前……!」

それは華の弟で、俺を見て走ってこっちまでやって来る。



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