2人のユウト




 しかし。


 水門くん、大丈夫かな?





 何があったのか、聞ければ良かった。


 聞くのには少し勇気が必要だけれども。





 勇気を出して捲った、水門くんの袖。


 いつも長袖なわけ。



 時々、知られないように俯くその理由。



 やっと知られた気がした。







 水門くんの男にしてはやけに細く、白い腕。









 その腕には、









 無数の痣と、深い切り傷があったのだ・・・。














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