2人のユウト




「そういえばユキ。
最近、舞原神楽は元気かしら」


「え?」



 そういえば、最近メールが来ていない。


 現在彼女が何をしているかは、私も不明だ。




「前にはよく、編集部に手紙を送ってくれたんだけどね。
最近、届いていないらしいの」



「そうなんですか・・・」



 そういえば、一体彼女は誰なのだろう。



 私の、ユキのファンだということしか知られていない。



「メール送ってみなさいユキ」


「え?あ、はーい」



 私は早速パソコンを起動し、メール作成画面に切り替える。



【舞原神楽さんへ。

 お久しぶりです。
 お元気ですか?

 この間、3作目が
 完成しました。
 読んでくれました?

 今は担当さんと、
 新作についての
 打ち合わせ中です。

 何か良い案ありませんかね?

 ユキ】







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