2人のユウト





 そんなの、駄目だよね?



 やっちゃいけないことだよね?




「・・・おい、そこで何をしている」




 へ?




 振り向くと、よく寺内遼平と行動している男子がいた。









 ・・・これ、なかなかマズい状況だよね・・・・?





「もしかして立ち聞きか?
もしそれなら、お仕置きが必要だなぁ・・・」




 ひぃ!



 怖いです!マジで!本当に!




「おーい遼平、風真。
ここに立ち聞きしている女いるんだけどー」




 後ろの襟をつかまれ、虎が子どもをくわえるみたいな感じで


 あっけなく引きずられた私。





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