2人のユウト
「あのさ、言い訳とか考えなくて良いから。
素直に告白した方が、俺らも許すよ?」
あ、良いの?
じゃあ、さっきの考える時間はなんだったのだろう・・・。
「帰ろうとしたら、声が聞こえて。
帰れませんでした」
「ふーん・・・」
・・・何?ふーんって。
「嘘じゃないみたいだね。
じゃあ今回は信じてあげる。
今回だけね」
「あ・・・はい」
今回だけ、の所をやけに強調する勇都くん。
「その代わり、俺らのこと、内緒にしてくれる?
さっきまで日下さんが見ていたこと、誰にも
言わないって、約束出来る?
もし出来るのなら、目をつぶってあげるけど?」
「・・・はい。
誰にも、言いません」