君との距離、２歩分。

「…………頭痛いから、私もう寝るね。」


「え、大丈夫…」


「本当に、大丈夫だから!!もうほっといてよ!!」


「は？何、勝手にキレて―…」


「…だから、弟面すんなって言ってんのっ！あんたなんか弟じゃない!!」




――…あ。


私、今何て…………



「あっそ。じゃ、勝手にすればいーんじゃねーの？」


目の前には、冷たい表情の七世。


その顔には、怒りに任せて好き放題に言ってしまった私へ対する怒りが感じられた。



「な、な…せ…ごめ…」


「知るかよ。こっちだってお前なんか、姉貴だと思ってねーし！」


「七世…っ！」



――…バタン!!


勢いよく、扉が閉められる。



その場にひとり、取り残された私は動けないでいた。

…何、やってんの？



さっきの七世の顔が、頭にこびりついて離れない。


七世の出発まで、あと数日。



私は、どうすればいいの？




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