俺の妹が可愛すぎて。


* * *


「……何?話って…。早くしないと部活始まるよ」


放課後、あたしは透子ちゃんに話があると屋上へ呼び出した。


あたしの思いを伝えるために……。


「……透子ちゃん……あたし……ユキちゃんのことが、好きなの…」


そう言うと透子ちゃんは少しだけびっくりしたように、目を見開いた。


「……ユキちゃんを…守りたい…。

……透子ちゃんじゃなく……

……あたしが守りたいの……」



勝手かもしれない。


遠回りだってしたかもしれない。



でも、わかったんだ。



あたしの隣にいてほしい人は、


……ユキちゃんだって。


ユキちゃんしかいないって。



戸籍上では『兄妹』だとしても、


もう……

あたしはユキちゃんのことを、これからもずっと…


『お兄ちゃん』としてなんか見れない。



だから……


例え、他の人が「おかしい」ってわらったりバカにしたって……


あたしは……



あなたの『妹』なんかにならないー。





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