神楽弥戦記~黎明の旅
それを聞いた桜炎男命は手にしていた剣を手から落とした。
「火火那那命との喧嘩で足元をみていなかった。神楽弥男命よすまなかった。」
桜炎男命は我の首を斬ってくれと言わんばかりに首を差し出し
「神楽弥男命よ。予に対する憎しみはさぞかし、深かろう。その大刀で予の首をとれ」
「お祖父様の首は、とりませぬ。首をとったとしても、父上や母上や炎族の皆が哀しむだけだ。」
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