純愛関係図―It is not love―





 私は遥陽を、遥陽は私じゃない別の子を、


 好きになったんだ。






「両思いになれるといいね」



 どうか、“私じゃない別の子”が結月でありますように。




 私は笑って、そう言った。


 …ちゃんと笑えてたかは、自信ないけど。






 遥陽は頷かず、ただ苦しそうに目を細めて微笑むだけだった。






 その笑みの裏になにがあるのか、私は全然想像できなかった。



 片思いが苦い、と閉まったはずの初恋が叫んだ。






「私、応援してるから。…ずっと」





 だから遥陽も応援してよね。


 私と矢崎のこれからを。




 私はもう一度笑って、家へと入っていった。







< 73 / 298 >

この作品をシェア

pagetop