俺的王道論
第1章 鮎沢学園




「あー・・・、大丈夫?」


学園内の道で男子生徒と女子生徒がぶつかり、女子生徒転んでしまう。

男子生徒が咄嗟に出した手を無視し、女子生徒は彼の顔を見て固まった。



「何か、ついてる?」

あまりにも見られて、少し照れ気味に言う彼。


「あ、何でもない。見かけない顔だけど、転入生か何か?」

男子生徒の手を使わずにスクッと立つと、彼女はお尻の砂を掃いながら言った。

「あ、そう。」

「名前は?」



「大塚・・壱樹。」

< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop