君といる幸せ


(律 side )



今日、隼大が家に来た。




気付いたら、つい柚とのことをベラベラ喋ったような気がする…。



何でかは分からないが、隼大の前だとつい余計なことまで言ってしまうんだ。
アイツも聞き出すのが上手いんだよな…。




隼大が言うには、俺が柚と関わることが良い傾向らしい。




まぁ確かに、柚と一緒にいると、今までの自分からは信じられないことが起きる。
そういうことから、隼大は良い傾向だと言ったんだと思う。




ここまでは、俺にも理解出来る。




だけど、それが何故かと問われたら、俺はその理由を答えることが出来ない。
気付いた時にはもう体が動いているんだ。



この行動の意味を知りたい自分もいるが、変わっていく自分自身に恐れている自分もいる。
そんな自分がいるせいで、なかなか一歩を踏み出すことが出来ないでいる。





柚と一緒にいると、自分が自分でいられなくなる。




まるで、心と体が別物みたいだ。




(律 side end )



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