君といる幸せ




実の妹でさえこの溺愛っぷり。
もしこの先、律に本当のお姫様が出来たとしたら、一体どうなるんだろう。



見てみたいような気もするし、ちょっと怖い気もする。



だけど、俺はいつか律の本当のお姫様を見てみたいと願っているんだ。









「ねぇ、ちょっと!」

「あ?」

「あ?じゃないわよ!人のこと呼び止めておいて、一体何なのよ!あんたのせいで、この間にも花菜に何かあったらどうしてくれるわけ?!」








そうだった。
俺は律と、教室に1人になったお姫様の元へ行こうとした時に、このままじゃ何も変わらないと思って、あかねを呼び止めたのを忘れてた。




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