LOVEFATE~理由~

「ごめん。

ちょっと遅くなった」


その声に、
俯いていた顔を上げた




時は、深夜2時を過ぎている




うす暗いバーで、
私はカウターのスツールに腰掛け、

ハイボールを飲んでいた




「それ程、待ってない。

本当に来てくれるとは思わなかった」


私のその言葉に、

ホストのナツキは無言で笑みを返すだけ



私の右隣に、腰を下ろした



ふわり、と香水の華やかな香りがする



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