LOVEFATE~理由~

「――俊ちゃん、離して。

腕痛い」


掴まれている左腕を振り払おうとするが、

離してくれない



その力が、さらに強くなった




「英梨」


俊ちゃんはそのまま私の腕を引くと、

私をその腕の中に閉じ込めるように抱き締めた




私も急に腕を引かれてバランスを崩し、

俊ちゃんの胸に抱き着いてしまう




「ちょっと、離してよ」


慌てて体勢を直し、
俊ちゃんから離れようとするが、

俊ちゃんの顔が私の顔に近付いて来て、
唇に温かい感触を感じた




3年経った今でも、
私はその感触を覚えていた




あれから、AVの撮影で数え切れない程の男性とキスをしたけど、

たった一人特別である俊ちゃんのキスを


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