色の雫 - The seven colors -
「はぁ……何とか倒せた……それにしてもさっきの技、ただ真似しただけだったのに剣から光が……」

『さすが見込んだだけの事はある。お前がさっき使った技は、お前の気持ちが高ぶった時に稀に発動する必殺技のようなもののようだ。だからお前はさっきの戦いで、まず1つ目の必殺技を習得したというわけだ。』

「必殺技?なんか俺すっげぇ……!!」

『その必殺技は1度発動すれば、あとは同じ動きをするだけで出せるようになるぞ。ただし、まだ最初のうちは何回も使い過ぎるとバテてしまうから気をつけるんだぞ?』

「分かりました!!よーし、第1の必殺技習得!!って、そういえばこの技には名前とかないんですか?」
 
『名前は自分でつけるんだ。その技はお前1人だけが使える技だからな。』
 
「えっと……じゃあ、ラウンドスマッシュなんてどうかな?……なんかカッコいいし!」
 
『ラウンドスマッシュ……確かにいい名前だ。これからもお前は様々な必殺技を習得する事になるだろう。では、世界を頼んだぞ……』

声が無くなると目映い光に包まれたヴォルトであったが、さすがに3回も光に包まれると慣れてしまったのか、ヴォルトは抵抗もせずに光に身をまかせた。光は粒子となって闘技場を離れた。


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