刹那の笑顔
「そうなの…。
あなたが写ってるの。
この写真ね…、
大事な箱の中に、しまってあったの。
刹華の写真と一緒に。
きっと、大事なものなんだろうな…
って思ったから。
記憶の無くなる前のわたしにとって、大事だったなら、飾っておけば思い出せると思ったの」
刹那は、ゆっくりとその写真を写真立てに入れた。
その刹那の言葉を聞いて、遼誠は思わず涙ぐみそうになってしまった。
刹那の口から、そんな言葉が出ると思わなかったのだ。