刹那の笑顔

坂下刹那と泉山遼誠




1ヶ月が過ぎ、10月

遼誠は前の学校との勉強の差を埋めるための補習中。


遼誠が小テスト目の前に座っている先生に提出して伸びをする。


「疲れた……激ムズ!」


先生は丸付けをして全部丸になったのを見て


「お前…激ムス……とか言っときながら満点とか…圧巻。

いや、先生としては嬉しいぞ!

のみこみ早くて助かる。



坂下並みだな」


先生はニコニコとしている。


ふと、坂下刹那の名が出て質問する。


「坂下って、そんなすごいんすか?」


「そりゃあ、坂下は首席入学だからなっ!


当たり前だ。


必ず1位を取るからな!


お前も狙ってみるか?

お前ならイケそうだぞ?


今まで何人ものやつが、あいつを抜かそうと試みたけれど、抜かせたやつはいないからなぁ!

坂下を抜かすことができたら、みんなから更に注目されるだろうな!



まぁ、あいつは家柄も色々特別だからな…」


「え、それって…?」


先生が意味深なことを言ったのを聞きどういうことか、聞こうとしたら


コンコンッ



「失礼します。



頼まれた書類をまとめたもの持ってきました」


そう言いながら入ってきたのは、坂下刹那だった。

坂下刹那のことを話していた遼誠と先生は、思わず声をあげてしまう。


「うわっ!」「おぉっ!」

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