0<X≦2人の王子様

自宅の王子様

その夜、真行寺宅にて。

Rrrrrr…………

「蓮、お母さん今手離せないからかわりに電話出てくれる??」

「あ―わかった」
母に言われて電話に出る蓮。

「はい、真行寺ですが」

「おっその声は蓮か?」

「……兄貴?」

「おう、久しぶりだな!
最近学校とかどうよ」

「まあ……ボチボチというか………相変わらず兄貴目当てで近寄ってくる女の子が多くて」

「ははっ別にそれ、俺目当てじゃねえと思うよ?お前自身だって昔からモテてたじゃんか」

「どうかな―…女って信用できないし…………」

「なに言ってんだよお前~さては女性恐怖症か?」

「恐怖症って大ゲサだろ」

「じゃあちゃんと彼女いんのかよ?」
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