ただあなたに逢いたくて
それからお父さんは人格が変わったように
知らない女の人を家に連れてきたり
毎日あたしに手をあげた。
お母さんの仏壇にも手をあわせない。
お父さん
どうしちゃったの?
ガチャ
あたしは自分の部屋をでた。
やっぱり
またあの女の人がいる。
リビングのソファーで女の人が寝ていた。
多分昨日酔って寝たのだろう。
起きたら面倒なことが起きそう。
あたしは急いでお母さんの仏壇にいった。
「お母さん。おはよう。あたし、もう笑えないよ。お父さんはいつも悪魔みたいだよ。お母さん、助けて…」
そんなこと仏壇にいってもお母さんの声は聞こえるはずがないのに。
「うーーー。気持ち悪い。」
リビングからうめき声が聞こえた。
あーーー。
起きちゃった。