ワケあり!?社内恋愛
「……」
那月さんは、カチッとマウスを押すと、
椅子を反転させてこっちへ歩み寄ってきた。
その顔は、なんとも言えない表情で……。
「汐莉」
名前を呼ばれて、ドキッとした。
この先言われる言葉が怖い。
「俺、好きなやついるんだ」
言われた言葉は、
いまさら?と思われるほど分かり切っていた言葉で……。
だけど視線をそらさずに、那月さんの瞳を見つめ続ける。
「知ってます」
那月さんが亜由美さんを好きだなんて
最初から分かり切っていた。