桜が咲く頃~初戀~
約束
『あの日のバァちゃんの話した話は本当だと思う』

そう言って圭亮の話しを黙って聞いていた香奈を見た。

香奈は圭亮が話している間もずっと桜の樹の見上げた上の方の枝にかかる雪を見ながら「コトダマ」が現れるのでは無いかと思っていた。しろい雪にかかるキラキラとした木漏れ日が泣きそうな位に綺麗な何だなぁと思いながら、けん玉リンゴが話す言葉を一語一句漏らさない様に耳を傾けていた。


『香奈ちゃん。俺、こうして話していて今更だけど、今になって、今だから決めた!聞いて欲しい』


香奈は、そう言う圭亮に向いて頭だけを振り向かせて背の高い圭亮の長い前髪にかかる目が自分を優しく見下ろしていたのを見た。その瞬間身体が微かに震えた。


香奈は外気の冷たさだけでは泣く身体の体温が全て奪われてしまうのでは無いか?と思う位に心の動きが止まった感じがして息をするのさえ辛く感じたけれど。それを浅い深呼吸で整え身体も圭亮に向き合わせた。

そして、静かに


『何?』


と答えた
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