のばしたこの手は届かない。

桜太side

その言葉を聞いた時絶望感が襲ってきた。


「先生と付き合ってるの。」

センセイトツキアッテルノ…?


頭の中でその言葉がこだまする…。


ウソだろ…エレナと八嶋が…?


「桜ちゃん?応援してくれるよね?」


でも…エレナが幸せになれるんだったら。


俺はエレナを応援するしかない。


精一杯の声を振り絞って言った。


「もちろんだよ。応援する。」


「ありがとう。」



もし八嶋がエレナを傷つけたりしたら…その時は絶対に。




許さない。
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