変わりゆく華たち 第一幕 散ル華




「昼間はよくも俺らをだしにしてくれたな?」



「誰かと思えば昼間の酔っぱらいか。それにしてもずいぶんの人数を連れ回しているな」



ざっと数えただけでも十人はいるはずだ。



「俺一人相手にこれだけの人数って……








もしかして、負けるのが怖い?」



俺は相手を挑発した。



「そんな事あるわけねぇだろ?これだけの人数でお前を痛ぶりつけるんだよ!!?」



よくあの酔っぱらい三人だけのためにこれだけの人数が集まったもんだな。



「壬生浪が来たときはさすがに焦ったけどよ、なんとか逃げられてよかったぜ。


さあ、俺ら長州に恥をかかせ…たっ……」



目の前に立っていた男は地面に倒れこんだ。



「なっ…!!!?」



いつの間にか回り込まれていた浪士たちからは驚きの声がかかった。



理由は簡単、俺が見の前で悠長にベラベラと話している浪士をついたからだ。



心ノ蔵をひとつきで。



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