Log.3

僕の無力で頼りない手は
いつの間にか僕自身を
隠す事さえ出来なくなって
その溢れ続ける思いは
指の隙間から淡々と
手を握っても変わりは無くて
だからこの包帯で
傷口を覆うように
僕の心の傷口も覆って
僕を隠して
僕を苦しめる物事だって
僕には見えないよう
何重にも重ねて巻いて
白く純粋な穢れを知らない
そして
穢れを隠してくれる君に
僕を託すんだ
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