ファンレター



でも、意外と情報源になって助かっているのは間違いなかった。

私一人では、十の現在の状況をそんなに知る事はできなかったから。



なかでもクラスメイトの多美は、十のことに関してはズバ抜けた知識を持ってて。

私でも初めて知ることが多いほどだった。



そのせいって訳でもないけど、いつの間にか多美は私の一番の友達になってた。



「ねぇ涼、今日いい所つれて行ってあげる」



他の子に隠れて、こっそり多美が耳打ちしてきた。




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