《続》手にしたあとは?
「え…?華乃…、どした?」
俺は華乃の言葉の意味が全く理解出来なかった。
玄関を上がって華乃の両肩を掴んだ。
「華乃…っ?」
「あのね…、大樹って口調はいぢわるのに全部優しいの。みんなにも優しいの。…そんなトコ大好きだったよ…。」
俺の目を見ない。
華乃の様子がおかしい。
「華乃…話をしよう。」
俺は華乃を抱き寄せた。
「大樹の嫌な所なんて一つも見つからないよ…。」
俺の言葉を無視して、華乃は話を続ける。
「華乃っ!俺の目見ろよ…!」
「でも…っごめんね…。」
俺は、全身の神経がものすごく痛くて、その痛みに耐えるかの様に華乃をきつく、抱きしめた。
「だめなの…っ。大樹と居ても…いつも不安に襲われちゃうのっ。」
「ごめんっ!俺が本当に悪いんだよ。許してくれ…華乃っ…。」
華乃は首を横に振った。