再会 〜過去と未来〜


ドクン…ドクン…ドクン…

なんだろう


この胸騒ぎは…


それに、この顔、どこがで…


どこだったかな


「そろそろ入学式だぞー
体育館集合だー。」


先生の声と同時に、みんな体育館へと
向かった


「…であって、この素晴らしき日とともに…」


…長い


ほんとに長いぞ


校長先生の話って、いつになっても長くて慣れない。


「はやく終わらないかなぁ」

眠くなってきたし…

寝ちゃおうかな…


…「本当にすみませんでした。」

目の前には小さな男の子。
と、そのお母さん。


パパがかばった子だ。


「あんたのせいで、パパが死んだんだよ!?パパを返してよ!」

「…。…!…ほ!みほ!」

「あれ?菜美。どうしたの?」

「どうしたの?じゃないわよ!
あんたなんで寝てんのよ!」


あっ

寝てた?


今のは夢か…


またあのときの夢、みたんだ…


あの男の子、お父さんのおかげで助かった子だよね。

それにしても、あたしったらあんなにひどいこと言ってたんだね

言い過ぎだったよね


でも、あの男の子


どこかで見たような…


誰だっけ…


まぁ、いっか

「みほー。教室もどろー?」

「うん!まってー!」


この頃から、誰かの視線を感じ始めた。
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