ずっと傍に‥。

「陽ー菜っ。おせぇぞ!」

「ごめんごめん;;」


今日はダブルデートの日。
遅刻するつもりなんて更々なかったけど余裕ぶっこいてたらいつの間にか時間になっていた


「そういえば緋呂くんたちは?」


さっきからどこを見渡してもその姿はない。


「さぁ?もうすぐじゃね?」


それから数分して緋呂くんがやってきた。


「ヒューヒュー!ラブラブすんのはいいけどさ、遅刻はすんなよ!」

「わりぃ。梨華が寝坊してさ…」


梨華と手を繋いで笑い合う緋呂くんを見てちょっとだけ胸が苦しくなった。


これ以上見たくなくて私は目線を緋呂くんから逸らした。


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