ずっと傍に‥。


ふと振り返れば寄り添いながら歩くカップル達。


きっと今日という日だけは嫌なことなんか忘れて…大好きな人と過ごすんだろうな。



もしかしたらこの中に緋呂くんたちも居るのかな。



そんなことを思いながらついさっき積もったであろう雪の上を歩く。



そんな雪を見ながらはしゃぐ子どもたちやカップル達。
こんな小さなことでも喜ぶ人達を見て少しだけ心が温かくなった気がした。



「あれ…ここどこ?」



ふと立ち止まって辺りを見渡してみると、見覚えのない場所が目に映った。



「あれぇー;;どうしよう…とにかく明るいとこに行こっと」



少し離れた場所に電灯を発見した。


私は「ラッキー」と呟いて小走りで電灯のところまで走った。



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