ずっと傍に‥。
「教科書開け~」


眠さと戦いながら教科書をしぶしぶ開く。


もう瞳は閉じる寸前だ。その時―…‥



ブーブー…‥‥


机の中にある携帯が鳴る。
そのおかげで私は目を覚ました。


先生に見つからないように注意しながら携帯を見る。


「彗斗くんからだ…」



そこには一文で「屋上に集合。」とだけ書かれていた


最初はどうしようか迷ったけど、このままここに居ても眠りに就くことは目に見えてる…



私は携帯を閉じてポケットに入れた。



「先生~保健室行ってきていい?」

「なんだ?珍しいな。若葉が保健室なんて。まぁいい。早く行って来い」


そう言って先生はまた教科書を読み始めた。






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