ずっと傍に‥。
走って探してくれたんだ…


「緋呂の奴どこ行ったかしらねぇ?さっきから探してんだけどさ…見当たんなくて。」

「多分…梨華って子と一緒じゃないかな。」

「え?」

「行こ?」


私は彗斗の顔を見ることなく目線を前に向けた。


「陽菜?」


そんな彗斗の声も無視してひたすら歩く。


「おいっ!陽菜っ」


腕を捕まれ、気付けば彗斗の顔がすぐ近くにあった。


「…なんかあったのか?」



お願いだから

優しくなんかしないで…


せっかく泣くの我慢してるのに…
今にも涙が零れ落ちそうになる。








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