初めての恋に溺れる人魚~my first love~
ふと、目の前のウィンドウに映る自分の姿を見ると、伸ばしっぱなしの髪に、似合いもしないダテ眼鏡。
何時も着ている制服だけど、せっかっく可愛いと評判の制服も私が着ると物凄くダサく見えてしまう。
「あれ、秀海の制服じゃん?」
少し離れた場所で誰かを待っているっぽい、イマドキの格好をした男子二人が、こっちを見て言ったのが聞こえた。
〝あ、なんかイヤな予感”
直ぐに、そう察してしまう。
「秀海学園って言ったら結構女子のレベル高いってハナシだけど、あんなダッセー女もいるんだなぁ」
「あそこの制服着てたら普段の倍は可愛く見えるけどさぁ、やっぱあそこまでブスだと―…」
片方の男のヒトはそこまで言うと、私を上から下まで眺めて、プッと、噴出す様に笑った。
俯く私。
恥ずかしさで頬が、かぁー…と熱くなる。