初めての恋に溺れる人魚~my first love~

「まぁ、信じられないのも無理はないねぇ」


やれやれ、と首を左右に振るおばさん。


「でもね、こんなこと教えるのは、あんたが特別だよ、特別」


と、特別……?


「ど……どうして……ですか?」


私は勇気を出して、おそるおそる聞いてみた。


「あんたの気が私を強く呼んでいたからだよ」


「……」


嘘ぉ。

このヒト、真剣だ~…


な、何て言ってこの場から去ればいいのっ??



< 18 / 421 >

この作品をシェア

pagetop