初めての恋に溺れる人魚~my first love~
「でもさぁ海の上で、しかもあの月島先輩とそんな出逢いをしちゃったら普通は恋愛モードオン!になっちゃうでしょお?」
いーちゃんのテンション、どんどん高くなってる。
何だか凄く活き活きとしてる。
「た、確かに、ドキッとはしたし、こう……胸が高鳴る感じはあるけど……」
「高鳴るのね?」
「え」
「ほぉ」
ニヤリと笑みを浮かべる、いーちゃん。
な、何?
私、何か言った??
「海音ってば、実はもう既に月島先輩に恋したね」
「こ、こ、こ―…」
〝恋!?”
こんな私が!?
「何ニワトリみたいに、ここここ、言ってんの~…わかった。まずね、海音は身近にいるイケてる人達、すなわち月島先輩達を知らなさすぎっ!!」
私が今から持ってる情報全てレクチャーしてあげる!
いーちゃんは、そんな勢いで身近なイケてる人達という月島先輩達について語りだした。